FX法人口座の確定申告は?
FX法人口座の確定申告は事業所得で
FX法人口座で得た利益を確定申告する場合、その分類は原則的には雑所得ではなく事業所得となります。ほかにも法人税などの税務処理を行わなければなりませんが、これらに関する詳細は国税庁のウェブサイトで確認したり、管轄の税務署に訊いてみた方が正確です。
FX法人口座でのFX取引の場合は個人口座とは違って法人税などの算定対象となります。個人口座との違いは次の点が特徴として挙げられます。
まず、保有ポジションの評価損益(例えばスポット損益やスワップポイントの損益)も課税対象です。
税率は個人口座のように利益に対し一律20%ではなく、法人全体での課税所得に対して約30〜40%が実効税率です。ほかに行っていた先物取引や金融商品取引の損益を含め、その法人のほかの事業におけるすべての損益金を合算して計算します。
利益が事業所得となる法人口座ですが、毎日のトレードで発生した利益など、すべてを記録する必要はなく、基本的には銀行口座への入出金を記録し、日々のスワップポイントの計上と決算期末における未実現損益(含み損益)の計上をすれば大丈夫です。
法人口座のメリット
法人口座のメリットももちろん存在しています。最も知られたところでいえば、FX取引だけでなく、法人名義で行う先物取引もすべて含み、その法人の事業で発生したすべての必要経費を控除することができます。
さらに、法人全体で損失が発生した場合はその年の事業年度の翌年からなんと9年間にも渡って、繰り越し控除が可能になります。
FX法人口座はレバレッジ規制の対象外など、本気でFX取引に取り組みたい方にはメリットが大きいものです。損益の繰り越しも可能ですし、法人口座にだっていいことがいくつもあるものです。
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